合理的にあり得ない 上水流涼子の解明 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社 (2020年5月15日発売)
3.49
  • (63)
  • (243)
  • (292)
  • (45)
  • (4)
本棚登録 : 2351
感想 : 213
3

テレビドラマを意識したようなエンターテイメントストーリ(笑)
柚月裕子はこのような物語も書くんだ..というのが最初の感想。

美貌の元弁護士、上水流涼子とそのアシスタントの貴山が様々な依頼人からの難題を解決していく、5編からなる短編連作ストーリです。

主人公たちのキャラがばっちり立っています。
続編があれば、10編で、ドラマワンクールいけそう。

■確率的にありえない
未来が見えるという人物に経営をゆだねてしまう二代目社長の物語。
これの解決はとてもスッキリ。
5つの物語の中で一番好きです。

■合理的にありえない
余生を過ごす夫婦の物語。
奥さんが隠れてお金を使う目的は..

■戦術的にありえない
暴力団組織の「将棋」での対局。大金がかけられたその勝負で、どうやって勝たせるのか..

■心情的にありえない
涼子と貴山の出会いの物語。
涼子が弁護士資格を剥奪された理由が明らかになります。
これまたすごい。

■心理的にありえない
野球賭博の仕組みがわかります。
そして、騙しには騙しを..

ということで、どのストーリも楽しめます。
ドラマ化してほしい!
涼子は北川景子か綾瀬はるかでお願いします(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2023年2月11日
読了日 : 2023年2月11日
本棚登録日 : 2023年2月11日

みんなの感想をみる

コメント 0件

ツイートする