癌宣告を受けた青年の闘病の物語。
登場人物はみな良い人ばかり。
生ききることを感じる物語でした。
都内のレストランの店長の遼賀。胃の不調から検査をうけた結果、癌。
その病院で偶然再会した高校の同級生の矢田。
遼賀は弟の恭平と連絡をとります。
そして、遼平から届いた荷物は、オレンジ色の登山靴。
遼平と恭平は15歳の時に、雪山で遭難し、死にかけた過去を持ちます。その時の登山靴。
この経験が、この後の闘病でたびたび思い出されます。
そんな遼平の闘病とそれを支える恭平、矢田、母親、そして良い味出しているレストランのバイトの高那。
恭平と遼平の関係。
手術、辛い抗ガン治療、治験。
そして、以前に遭難した山に再び挑みます。
そこで過去の遭難時に書いた手紙には熱いものがこみ上げます。
生ききること。
みんなにありがとうを伝えたい。
温かく優しい気持ちになれる物語でした。
お勧め。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説
- 感想投稿日 : 2024年4月21日
- 読了日 : 2024年4月21日
- 本棚登録日 : 2024年4月21日
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