神々の山嶺 上 (集英社文庫)

著者 :
  • 集英社 (2000年8月18日発売)
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感想 : 286
5

面白かった!!

山岳小説+ミステリー
二人の漢の熱い物語

上巻では、主人公のカメラマンの深町がイギリス登山家マロリーのカメラを手に入れたところから始まります。
そのカメラとフィルムがあればマロニーがエベレスト初登頂に成功したことを証明する貴重な証拠。
マロニーはエベレストの頂上に立つことができたのか?
そして、このカメラをめぐっての展開で出てきた羽生との出会い。
深町はこの羽生に引かれて、そして羽生の生き様を調べていくことになります。
その過程で、孤高のクライマー羽生の生き様が紹介されていきます。
すべてを山にかける羽生。
羽生が死なせてしまったパートナーの岸。
羽生がザイルを切ったのか?
そして起きた羽生の事故、さらにはエベレスト南西稜冬季登頂での事件。
事故からの生還したときに書かれていた羽生の手記。
そんな羽生のさまざまな事例が羽生のストイックな生き様をこれでもかと伝えてきます。

そんな羽生に会うために深町が再びカトマンズへ。
さらに岸の妹もカトマンズへ。

一方、カメラをめぐって、一儲けたくらむ地元の人間たちにより、カトマンズで岸の妹が誘拐され、カメラとの取引が画策されます。
岸の妹はどうなるのか?
カメラの行方は?
マロニーのフィルムは?
といった展開です。

羽生の手記以外のところでは、それほど山の過酷さは表されていません。
どちらかというとミステリー色強い展開です。

ということで、下巻へ

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2018年4月1日
読了日 : 2018年4月1日
本棚登録日 : 2018年4月1日

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