盤上の向日葵(下) (中公文庫 ゆ 6-2)

著者 :
  • 中央公論新社 (2020年9月24日発売)
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感想 : 236
4

これは面白かった!
読む手が止まりません。

将棋の世界に生きる男たちの人間ドラマ、生きざまが語られる物語。

下巻では、
賭け将棋「真剣師」の東明重慶との出会い。
東明の将棋に魅せられ、東明と東北で大きな賭け将棋の旅へ。東明との出会いが桂介の運命を変えていきます。
って、東北についていくか...(笑)
その戦い後、東明は姿を消します。

桂介は大学卒業後、外資系会社に就職、そして独立してIT企業の社長として成功。
そんな中、クズの父親が現れて金の無心。ありがちの展開(笑)
どうなる桂介!
ふたたび東明も現れて..
という展開です。

そして、いまいま、桂介はプロの棋士になって世紀の一戦へ。
一方、警察も白骨死体の身元を特定、さらに桂介が駒を持っていたことを突き止め、タイトル戦の会場へ。

白骨死体は誰?
誰が殺したのか?
その動機は?

そして、明らかになる真実...
唸ります。

また、向日葵については、ゴッホの向日葵が出てきますが、「盤上の向日葵」とは桂介が見出す最善手のこと。
盤上に向日葵が現れるのか?
世紀の一戦で見出した最善手とは!
これまた、唸ります。

とってもお勧め!

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2023年9月16日
読了日 : 2023年9月16日
本棚登録日 : 2023年9月16日

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