検察側の罪人 上 (文春文庫 し 60-1)

著者 :
  • 文藝春秋 (2017年2月10日発売)
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感想 : 124
3

面白かった
キムタク×ニノの映画原作
映画も見ましたが、こちらは「正義」のあり方を問う作品となっています。

上巻では
蒲田の老夫婦殺人事件の容疑者として、過去の殺人事件の容疑者だった松倉の名前が上がります。
しかし、過去の殺人事件はすでに時効。
この過去の殺人事件の被害者を知る最上検事は今度こそ法の裁きを受けさせるべく、若手検事の沖野を使って松倉を追い込んでいきます。
沖野の厳しい尋問で、過去の殺人事件を吐露した松倉
しかし、蒲田の事件については完全否定します。
物証もないまま、なんとか、松倉を蒲田の事件の犯人として死刑にしたい最上
そんな最上の強引のやり方に疑問を持ち始めた沖野
そんな中、蒲田の老夫婦殺人事件の真犯人と思われる人物が浮上します。
そして、最上はその人物にアクセスして、事件の凶器を手に入れるとともに、その人物を殺害することに

最上の正義は、時効だろうが殺人を犯した人物には裁きをということだと思います。
松倉には冤罪とはいえ、別件での裁きを
蒲田の真犯人には自らの裁きを

その正義は貫けるのか..
下巻ではどうなるっていうところです

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ミステリー
感想投稿日 : 2020年2月1日
読了日 : 2020年2月1日
本棚登録日 : 2020年2月1日

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