バカの理由(わけ) (役立つ初期仏教法話12)

  • サンガ (2011年6月14日発売)
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感想 : 15

自分の会社の社長から回ってきた本。

仏教の考えに基づいた、何故人はバカ(無智)なのか、という話。

宗教は真理を説こうとするから
「これはこうなのだ」という書かれ方をすると、
うーむ(汗)となってしまうけれど、
それでも自分なりに読み取ったことは、以下の通り。

無智は感情を心にぴったり接着させる。
無智の強弱で、怒りや欲といった感情が強いか弱いかが決まる。
無智とは物事について客観的に、冷静に判断できない状態。
無智を防ぐにはどうすればよいか。
それは如理作為(にょりさい、ありのままにデータを丁寧に入れて認識する心の働き)を働かせること。主観で認識しない。

「自分はあの人にこう思われているかも」とか
「あの人が自分のことをああ言っていたらしい」とかいった類いの話で、心穏やかではなくなっている人がいるが、
もちろん自分もよそのうちのひとりだったりするが、
大方、自分の思い込みで悪い方に捉えていたりする。

つまり、ありのままに物事を捉えていないから
冷静に判断できずに、負の感情が強くなって
心がどんどんそれに捕われてしまう。

それがバカ(無智)ということ。


...めちゃくちゃ自分に思い当たる(苦笑)
そして時々、そういう自分の状態を
「わたしバカよね、おバカさんよね。。。」と思ったりもする。
無智なのかそうでもないのか、さてはて(笑)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 思考・言動
感想投稿日 : 2012年3月19日
読了日 : 2012年3月17日
本棚登録日 : 2012年3月19日

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