承久の乱-真の「武者の世」を告げる大乱 (中公新書 2517)

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  • 中央公論新社 (2018年12月19日発売)
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平成最後の天皇誕生日に本書を読む。院政のはじめからから承久の乱までの流れ。

後鳥羽院は後白河院に似た文武両道の「帝王」だった。和歌など公家として意欲的な政治を行い、鎌倉は源実朝に任せていた。しかし、鎌倉の論理で京都を乱された。乱の目的は倒幕ではなく、北条義時の討伐だった。

考えた末の挙兵ではあるが、鎌倉武士のことを理解していなかった。参謀が優秀だった鎌倉と後鳥羽院がほぼ独断だった京都。結局、院は隠岐に流され、鎌倉が京都を圧倒。結果的に幕末まで武士の世になった。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 日本史
感想投稿日 : 2018年12月23日
読了日 : 2018年12月23日
本棚登録日 : 2018年12月23日

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