十分読んでるのだからわざわざ読まなくてもと思ったが、安かったので買ってみた。
著者は元々本を読むタイプではなかったのに、必要に駆られて読書家になった。こういう人が書く本にはリアリティがある。
書いてあることはおおげさではあるが、読書の効用が適切に表現されていると思った。
「まずは、『道徳としての読書』から脱け出そう」
この言葉、そうだよなと思った。
国語の授業で無理矢理小説を読まされたりして、嫌気が差してしまった人は多いのかもしれない。
僕の場合は、元々活字には親しみがあったけど、それこそ道徳的な話を押しつけられるのは嫌だった。でも読書感想文ではあえてそういう本を選んで義務的に読んで、ウケが良いであろう感想文を書いていた。嫌な子供だった。
しかし、小説というか文学の面白さに目覚めたのも教科書だった。『檸檬』を読まされた時、病気になっても頑張るとかじゃなくて、訳の分からないことをして色彩的になんとなくキレイで気持ちが晴れた、みたいな話でもいいんだと思ったのだった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年1月14日
- 読了日 : 2023年1月9日
- 本棚登録日 : 2023年1月9日
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