人気なさそうですが(笑)、本屋で何気なく目に付いたので購入。個人的にサイコーです。買ってよかった!!<br>
現実的にはまったくありえないだろう話と、事実と虚構が融合した話と2タイプに分けられます。<br>
前者はその非現実性によって、かえって常識的想像をよせつけないまったき一つの空間を創出しています。後者はスタルヒンと中島敦がつながったり、リルケと凶悪な銀行強盗犯がつながったり、でも、強引さのかけらもなく、虚構が冷たい事実に溶け込んで生命を吹き込むような感覚です。<Br>
つまり、どちらもそれぞれの作品の中において、確固たる真実性をもっているのです。<br>
ありえない! 意味わかんない! なんて言わないで、小説のもつ無限の広さの中にじっくり浸ってみてください。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学:平成
- 感想投稿日 : 2008年3月28日
- 読了日 : 2008年3月28日
- 本棚登録日 : 2008年3月28日
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