なつかしい本を図書館で見つけた。
これを初めて読んだ小学4年生の頃は、サイコメトリーもデジャヴもよく知らない不思議な言葉だった。初めて出会う神秘的な言葉に、どきどきした。(というか、世界史を履修漏れしたまま勉強をおろそかにした私はブラッディ・マリーとかヘンリー八世とかいう人名も、未だによく知らないわけだが)
この本を紹介してくれた同級生の女の子と、ポプリを作ってみよう! と言ってキンモクセイの花を拾い、ちゃんと干さずにビンに詰めてカビを生やしたことを思い出した。美人でピアノも上手だったあの子はまさにヨッコのようだった。中学で転校してしまって、高校生のとき吹奏楽コンクールでちらっと再会したけど、やっぱり美人だった。いまどうしているかな。
あんまりちゃんと読んでなかったのか、意外と主人公の家庭事情が暗いことに気付いて驚き。生後わずか2ヶ月でうつぶせ寝で死んだ兄。両親の仲は冷め切り、母はキッチンドランカーで、そこはかとなく他の男の影を漂わせている。
大人が読むには幼稚すぎるとは思うけど、アンジュさんのミステリアスなキャラクターはやっぱり、素敵だ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
童話
- 感想投稿日 : 2012年7月18日
- 読了日 : 2012年7月18日
- 本棚登録日 : 2012年7月18日
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