自身の誕生日にこの作品を読み終えたことがとても感慨深いです。
物語の語り手やその時代に生きた人々の『苦』を想像すれば自分の人生で感じた悩みや苦労の小ささを知ることができ、彼らの『苦』の万分の一をも満たしていないことを思い、胸中の受け皿がよりいっそう大きくなったことを実感しています。
本当の『強さ』『やさしさ』『幸せ』について、もう一度零から見つめる決意を固めました。
一文だけ引用させていただきます。
「誰だって、隣の人とは仲よくつき合っていきたいんだよね。うまいぼた餅つくったら、つい近所に配りたくなるもんね。むずかしいことはわからんども、それが人間だとわだしは思う」
この中の『つい』が今までの、そしてこれからの自分の心の中に[在る]ことを信じて
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- 感想投稿日 : 2011年2月6日
- 読了日 : 2009年7月25日
- 本棚登録日 : 2011年1月29日
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