気象学×ファンタジー小説。
雰囲気はあるのだが、話にどうも落ち着きがなくて結果的には少し残念な印象だった一冊。
最序盤のうちはシンプルな、小五の息子を持つお母さん主人公によるお仕事小説。
こういったファンタジックな物語において成人女性、しかも結構大きな子供を育てている母親が主役、という趣きが珍しく感じたのでどんなものか楽しみではあったのだが、話が進行していくにつれどんどん’日常’が置き去りになっていき、母という設定がほぼ活かされていなかったように思う。
また各人物の描写が弱く、尚且つ物語の筋もメリハリが無いのでボリュームの割に内容があまり残らず。特に印象に残ったフレーズも無く、なんとも言えない読後感。
1刷
2022.3.23
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2022年3月23日
- 読了日 : 2017年9月6日
- 本棚登録日 : 2022年3月21日
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