出版社営業職にスポットを当てたお仕事小説。書店員や女性誌編集者が主役の物語は数あれど、あえて営業を扱ったものは少数派では。
特に、書店研修の模様に非常に丁寧すぎる程にページを割いており良いのかなってくらいリアル。「『○○賞受賞!』…だからなに?」(p157)の一文は生々しい。
いわゆる第二新卒の中途入社員が主人公。妙に社会人慣れしていて変に肝が据わっている部分など、ああこういう人確かにいるな…という印象。
良くも悪くも業界の深い部分を描き出しており、地味ながら良い作品だったと思う。
1刷
2021.5.5
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年5月5日
- 読了日 : 2017年9月23日
- 本棚登録日 : 2021年5月5日
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