見る人によっては、飛翔チームの中堅を務めた某超人にしか見えないであろう個性的なデザインの『ケチャップマン』が送る青春の一コマを切り取った一冊。
(冒頭、何のことか気になった方は‘飛翔 中堅’で検索して頂ければすぐわかるかと思います。)
妙に生っ白い手足が少々不気味なケチャップマン。
一体自分が何者なのか、何を為せるかケチャップマン。
にわかにバズって押し寄せるフォロワー、されどもクールなケチャップマン。
天狗にならず日々の仕事をコツコツと、たゆまず進めケチャップマン。
自然とリズムに乗って読めてしまう、不思議な調子のものがたり。ただ、かなりシュールにつきキョトンとしてしまう読み口。「まちじゅう ケチャップ だいこうずい」(p24)の描写はおお、面白い。発泡スチロール箱の上の魚もケチャップを楽しんでいますね。
鈴木のりたけ先生による、そこはかとない哀愁が漂う画を存分に楽しめる作品。
トメイトはかせは大丈夫だったのかしら。
18刷
2023.12.24
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
未設定
- 感想投稿日 : 2023年12月24日
- 読了日 : 2023年11月11日
- 本棚登録日 : 2023年11月11日
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