英国一家、ますます日本を食べる (亜紀書房翻訳ノンフィクション・シリーズ)

  • 亜紀書房 (2014年5月17日発売)
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本棚登録 : 841
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前作の続編
と言うよりは、補足的なもの

築地、MDG(グルタミン酸ナトリウム)、山葵、かっぱ橋、和牛、醤油、ふぐ、沖縄 等々


築地の迷惑な外国人観光客が増えてきてたのって、この本が出たのも影響してたんだろうか?

うま味調味料、いわゆる味の素ですけど
昔は化学調味料と言われていて、中華料理店症候群などという風評被害が甚だしかったものの
結局、科学的に否定されましたね
まぁ、その事実もあまり認知されていないのが現状ですけどねー
ってか、そんな風評の流布に一役買った某○味しんぼはどう責任を取ってくれるんでしょうな?


霜降りにするために、牛にビールを飲ませたり、マッサージをしたりという噂を確かめる取材
実際のところ、ビールを飲ませるのは食欲増進のため、マッサージは酒を馴染ませることによる虫除け+若干のリラックス効果のため
サシが入るかどうかは飼育法ではなく、品種の違いの要素が大きいとのこと

マイケル曰く、果たしてそこまで肉に柔らかさを求める必要があるのか疑問とのこと
この辺に関しては、日本の「食感」重視の食文化によるところが大きいのでは?



日本の食について、諸外国向けの本にも関わらず、日本でも売れたのは意外との事
外国から自国がどう見られているのか気にするのは欧米ではフィンランドも似ているとか

ま、日本の文化は他の文化圏とは傾向が全く異なるので、それが変に映っていないかという不安や、むしろそれを誇りに思うメンタリティによるものかな

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2022年3月17日
読了日 : 2022年3月13日
本棚登録日 : 2022年3月17日

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