【小説7巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第二部「神殿の巫女見習い4」

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  • TOブックス (2016年6月10日発売)
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感想 : 63
5

捨て子のディルク、身食いの判明、デリアの家族という関係の提示
神官長からの活版印刷禁止令(貴族になるまで)、絵本なら可
そして色を付けなさいという指示とカミルの絵本のための色インク作り
そして、後半の怒涛の展開



デリアとディルクはなぁ~
あのデリアが孤児院に少しでも入るようになたという展開からのあの結末ですからね
最終巻にデリア視点のエピソードが追記されるようなので、期待


マインがカミルに泣かれるのは魔力が関係してたりするんだろうか?
平民でも魔力を持ってるし、赤ちゃんだから反発の不快感を殊更感じてしまうとか?



オニキスに似た魔術具、初読のときは通信機かと思ってたけどね
まさかそんな契約魔術だとは思わないじゃない?
今回は時系列でSSも読んでいるので、ジルヴェスター視点の話で既に領主であることと、養子にする意図はわかっている
あと、養子にするのをフェルディナンド様が反対しているのもさもありなん
自分と同じような目に遭う子を作りたいとは思わないよなぁ……
ヴェローニカの断罪と排除と共に行えたから良かったものの
もし健在のまま養子になってたらマインは殺されてた気がする
ま、フェルディナンド様がなんやかんやと守るだろうから大丈夫な気もするけど、決して良い結末にはならないよな



神殿長とビンデバルト伯爵との対峙シーン
魔力をそのまま打ち出すのは、圧倒的な強者が弱者をいたぶるためという設定
平民の身食いだと思っているマインとみすぼらしい服を着ているダームエル
そりゃぁまぁ舐め腐った態度にもなりますわね
でも、自分の不利を悟ったなら、ビンデバルト伯爵は普通に攻撃すればよかったのでは?と思うけど
あの体型から察するに文官コースだろうし、攻撃的な魔術は得意ではないのでしょうね
でも、その後のフェルディナンド様もバチバチ火花を飛ばすほどの魔力を込めた攻撃をしているのも、魔力を打ち出すだけだったのかな?という疑問

あと、書籍版の表紙のマインが貴族っぽい袖の長い服を着てるんだけど、このシーンは青の衣なんだよね
別のシーンであんな格好になるところはない気がするんだけど……
そもそも、そんな高価な服は持ってないしねぇ



それはそうと、別離のところは何度読んでも号泣する
それぞれの家族の想い……
もう家族と呼べないけど、それでも繋がりを持とうとする姿
フェルディナンド様の心境も知ってしまったからには号泣せざるを得ない




ベンノさん、家族と名乗らずとも手紙ならやり取りできるという提案
契約魔術にも抜け道はあるというけど、普通はそんな抜け道すらない契約内容になるんじゃないかと思うんだけど
そもそもこの契約自体がお貴族様のお目溢しなので、その辺の文言は結構緩いのでしょうね
ルッツの存在もそう

多分、フェルディナンド様が見たところ、マインと家族を完全に引き離すのは得策ではないと判断した結果ですよね



アルノー視点の閑話で、マルグリット様の寵愛を欲していたけど
実際の相手はフランで、しかもそれを嫌がっていて
果ては自殺を止めなかったという過去がある
もしかして、嫌がらせするのはフランに対してだけなのか?
だから神官長も意地の悪さに気づかないという事なのだろうか?

アルノーは神殿で生まれた子なのかな?それとも神殿に引き取られた孤児なのかな?
来歴が気になるけど、遙か高みに遠ざけられた今となっては新しい情報は出てこないでしょうねぇ
コミックの完結時のSSでチャンスがあるくらいでしょうか?

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年6月26日
読了日 : 2023年6月12日
本棚登録日 : 2023年6月26日

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