【小説25巻】本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第五部「女神の化身4」

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  • TOブックス (2020年12月10日発売)
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感想 : 40
4

ランプレヒトはやっぱり浅はかだよなー
貴族的に実妹というローゼマインをそのままの意味で捉えているままだからな

エックハルトは元々フェルディナンド様至上主義で、実妹として振る舞えと言われているのと、自分にはできないフェルディナンド様への貢献を理解している
コルネリウスも最初は第三夫人の娘という意識はあったけど、その虚弱さ、努力家なところ、考えの危うさから親身になって接するようになった
その点、ランプレヒトはヴィルフリートの側近という環境が、ヴェローニカの常識を当たり前としているが故に、現在のエーレンフェストの実態とも乖離しているのも厄介なところですね


領主一族の会議
シャルロッテが眩しすぎるよぉ
ローゼマインの負担を減らすための提案や、結果的に余計にローゼマインの負担が増えている事への憤り
ヴィルフリートが同腹の兄弟とは思えないというのは理解できるけど、両親よりも大事に思ってないか?
まぁ、ローゼマインへの傾倒もそれはそれで危ういんですけどね


そしてメルヒオールが素直でカワイイ
フロレンツィアとしては思うところがあるようだけど、本人としては洗礼式を経たばかりなので先のことまではなかなか想定できないですよね
なので、目の前の神殿長という役割を精一杯務めるというのは読者としては納得

ヒルデブラントも幼いながらに自分の出来ることに対して前向きなのに、周囲の大人のせいでねぇ……


ライゼガングの総意
総意と言いつつ、まったく纏まってないんだよなぁ
緩くまとめるとローゼマインを次期アウブにというのはわかるけど
その中には過激派、消極派、穏健派と様々
そして、結果的には何だかんだでハルトムート無双という不本意な状況になるというね
そもそも、ローゼマインの事を理解してないよねー
まぁ、昔からライゼガングとの接触を抑えられていたという事情もあるのだけれども


ローゼマインからトゥーリへの成人のお祝いを贈るために、お守りという体裁を示唆するフェルディナンド様
遠回りだけど、これがちゃんとローゼマインを理解しているフェルディナンド様の優しさ
下町の家族との縁の重要性がなー


ミュリエラのエルヴィーラへの名捧げ
苦痛がそれほどでもなさそう
ミュリエラは2回目だからなのか、色が似ているからなのか判断がつかない
そもそも、エルヴィーラとミュリエラって色が似ているんだろうか?
適性の詳細ってどこかに載ってたっけ?


クラリッサが嫁入りの時に持参するメダル
このメダルって原本じゃないよね?
もし原本だとすると、どこのアウブも管理していない事になるし
だとすると、エーレンフェストで星結びをする時に必要なものなのだろうけど、その後はメダルはどんな挙動するのでしょうね?
嫁入りした領地に自然に登録されるとかなのかな?


それと、クラリッサの襲来はある意味で領地間の移動の脆弱性をついている
アウブの許可が出ているという情報の証左があれば、通常とは異なる状況でも無理やり通ることができる可能性がある
それも少人数だからできた事なのでしょうね
大人数の移動だったらもっとちゃんと確認されたと思うんですよね

ま、そんな強行軍もエーレンフェストの門番には止められるというあたり
これまでの出来事からセキュリティの意識が違う事が伺える

平民視点で、ダームエルが積み上げた信頼というのは大きいよな
何かあれば駆けつけてくれるお貴族様という安心感
これが後に行き先の選択の後押しになるのがよいら


トゥーリ視点の婚約
ギュンターの態度よ
まぁ、気持ちはわかるがね
こんな描写を読むと、帰郷が待ち遠しくなるー


国境門の描写と説明
国境門は春から秋にかけて開かれて、冬の間は閉ざされていた
となると、アーレンスバッハだけ開きっぱなしになったのは何故なんですかね?
他4つは閉じたままという事は、冬の間に開けられなくなった事象が起こったわけで
政変で第2王子が亡くなったタイミングがそこなのかと思うんだけど
だとするとアーレンスバッハだけ開いている状況が説明つかない
時期外れにランツェナーベを受け入れた事が前にもあったのかね?
それとも離宮関連の事情で一時的に開けたタイミングで、とか?


ヴィルフリートはオズヴァルトが去ったと思えばバルトルトがまた余計なことを……
いや、ホントにヴィルフリートのこーゆーとこバランスが悪いよなーと思う

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2023年8月17日
読了日 : 2023年8月6日
本棚登録日 : 2023年8月17日

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