最悪の予感: パンデミックとの戦い

制作 : 池上彰 
  • 早川書房 (2021年7月8日発売)
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本棚登録 : 591
感想 : 74
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本当の終盤になるまで、”こういう人たちの隠れた努力で成功した”ような雰囲気で進む(私たちは結果を知ってはいるわけですが)のですが、急転直下感が凄い。とはいうものの、こういう人たちがアメリカにいる、しかもちゃんと何人もいて、若干冷や飯は食わされるもののそれなりのポジションにはきちんと上がれている(=ちゃんと評価する人がいる、ということ)ということに感銘を受けました。…しかしトランプの害はこんなところにもこんなに深く及んでいたのだなぁ…と。(「トランプ政権は、各州に必要物資を送っていると大々的に宣伝し、その物資が届かないとなると、州当局とのやりとりを担当するキャリア職員に責任をなすりつける。人工呼吸器でも、治療薬レムデシビルでも、やがてはワクチンでも、そのような事態が起こった」p.324)

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2021年9月8日
読了日 : 2021年8月8日
本棚登録日 : 2021年7月14日

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