「素人以上プロ未満」のための経済・金融入門―今がわかるニュースの読み方

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  • 東洋経済新報社 (2007年4月1日発売)
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感想 : 9
4

確実に素人以上プロ未満向けです。<br>
素人以上なので、素人も含みますのでご安心あれ。<br>
<br>
以下、簡略まとめ<br>
○為替相場は人々の期待が動かす(P.25-29)<br>
○為替市場は一日2兆ドル、<br>
 世界全体の貿易取引金額は年間9兆ドル(P.34)<br>
   ↓でも人の気持ちはアメリカより<br>
   ↓ではアメリカって?<br>
○一昔のアメリカ<br>
 →ニューエコノミーで好景気。(P.49-50)<br>
 →その後金利政策で、<br>
  フィデラルファンドレートを1%までに下げた。<br>
  これが経済の下支えとなる。(P.50-51)<br>
   ↓今のアメリカは?<br>
○経常赤字の中身(P.67-68)<br>
 →貿易は赤字、されど投資により海外のお金が集まる。(P.74)<br>
 →ドルの急激な下落は、世界経済が嫌い、<br>
  ある程度緩やかに起こり、金利が上昇する。(P.74)<br>
○世界の赤字の7割はアメリカ(P.79)<br>
   ↓それに対してアメリカはどうする?<br>
○人民元の切り上げとアメリカの赤字(P.105)<br>
 現在では中国との貿易だけでないことを加味すると、<br>
 人民元の切り上げは抜本的改革にならない。<br>
 →切り上げることによって、<br>
  アジアのマーケットに強い影響が出ることのほうが、懸念材料。(P.106)<br>
 →中国としても切り上げは難しい。<br>
  これは内にもつドルと、<br>
  切り上げによる農村への被害の拡大が要因。(P.107)<br>
   ↓さて日本は?<br>
○バブル(P.122)<br>
 →崩れたバランスシートを埋めるために消えた10年。<br>
   ↓今の日本は?<br>
○デフレの原因(P.124、126)<br>
 需給ギャップによる物価下落こそが日本経済にデフレをもたらした原因。<br>
○リストラは損益分岐点を下げる方法の一つ<br>
 この方法も含めて、日本企業は回復方向に向かう。(P.134)<br>
   ↓そして<br>
○景気の回復要因(P.139)<br>
 輸出依存度が1980年代の水準を超えようとしていて、<br>
 この輸出需要が回復要因。<br>
 →今はこの流れを保つことが大事(P.146)<br>
 →原油価格により、製品の値段が上がる可能性はあるが、<br>
  現在供給にめどがたっているので、<br>
  原油価格の高止まりであれば、日本経済の失速はない。(P.157)<br>
   ↓今後の政策とか<br>
○財政政策は得策ではない(P.172)<br>
 これは、<br>
 必要性を認知するまでのラグ、<br>
 政策を実行するまでのラグ、<br>
 政策の効果が現れるまでのラグ、<br>
 の3つの時間的ラグがあるため<br>
 →金融政策にしても、<br>
  引き締め(利上げ)は有効だが、<br>
  緩和(利下げ)は常にそうとは限らない。(P.174)<br>
○郵政民営化(P.232)<br>
 郵貯と簡保、あわせて350兆円が民間のものになり、<br>
 税金等を国に納めるようになるのが一つの利点。

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感想投稿日 : 2007年11月1日
読了日 : 2007年11月1日
本棚登録日 : 2007年11月1日

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