罪と罰 (3) (光文社古典新訳文庫 Aト 1-9)

  • 光文社 (2009年7月9日発売)
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感想 : 145

「『罪と罰』を読まない」をきっかけに今さらの初読。

いやぁ、登場人物がしゃべるしゃべる。説明ゼリフではあるのですが、しゃべりのリズムが心地よくてグングン読めました。他の訳を読んでいないので比較はできないのですが、このリズムの良さは亀山訳のおかげでしょうか。

読んでいるあいだ、演劇を見ているような感覚でした。いわゆる「静かな演劇」ではなく、演劇をあまり見ない人がイメージするようなザ・演劇。
マルメラードフのお葬式の場面などはドタバタコメディの様相。
台詞量もあるので、野田秀樹あたりに舞台化してほしいです。

登場人物のキャラもいいので、冒頭に人物イラスト紹介つけて、ラノベレーベルから出して中学生に読ませたい。文豪だから読めじゃなくて、中二だから読めって感じで。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 外国の文学
感想投稿日 : 2016年3月6日
読了日 : 2016年3月6日
本棚登録日 : 2016年1月30日

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