二十歳のころ 1 1937-1958: 立花ゼミ調べて書く共同製作 (新潮文庫 た 59-2)
- 新潮社 (2001年12月1日発売)
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東大生が、有名無名の人間の「二十歳のころ」にまつわる話を取材し、その結果を担当講師の立花隆の助力のもとにまとめた対談集。ゼミのテーマは「調べて、書く」。その一環として、さまざまな人間の二十歳のころを学生自らが取材し、それをまとめて、できれば出版してしまおうというのが、このゼミの掲げる最終目標。
取材者が現役の大学生ということもあってか、本書に登場するかつての「二十歳」の人間は、平明な語り口で、自分の世界観、価値観の原点を提示する。現役の二十歳である大学生との対談を通して、今につながるその人の歴史が生き生きとみえてくる。二十歳を迎えた状況は、本当にさまざまである。戦時中で、今日一日生きることをまず考えなければならなかった人。学生運動に身を投じ、社会や国家を熱く語っていた人。それを尻目に、哲学書や小説を読み耽っていた人。またある人は、外国の捕虜交換船に乗せられていた時に。ゼミの担当者は取材のプロであり、ジャーナリストとして業績がある立花隆である。ゼミ生は彼に教わった取材のマナーから手順、文章にまとめる方法までを実践し、その顛末をも学生の手により記されている。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
評伝
- 感想投稿日 : 2008年4月21日
- 読了日 : 2004年1月1日
- 本棚登録日 : 2008年4月21日
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