2005年(アメリカ)
原題:STAR WARS: EPISODE Ⅲ - REVENGE OF THE SITH
監督:ジョージ・ルーカス
脚本:ジョージ・ルーカス
音楽:ジョン・ウィリアムズ
出演(日本語吹替):
ユアン・マクレガー(森川智之)
ナタリー・ポートマン(坂本真綾)
ヘイデン・クリステンセン(浪川大輔)
サミュエル・L・ジャクソン(玄田哲章)
クリストファー・リー(羽佐間道夫)
イアン・マクダーミド(稲垣隆史)
アンソニー・ダニエルズ(岩崎ひろし)
ケニー・ベイカー(吹替なし)
フランク・オズ(永井一郎)
他
製作:リック・マッカラム
製作総指揮:ジョージ・ルーカス
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プリクエル・トリロジーの完結編にして、ルーカス監督・製作のスターウォーズの最終作。
初めて劇場で観賞したのは前作「クローンの攻撃」からなのだが、当時はまだそこまでフリークになっていなかったというか、そこまで公開を待ち望んでいたわけではなかったんですよね。
でもその観賞をきっかけに一気にスターウォーズ熱がエスカレート。
誕生日やクリスマスが来れば共和国軍のアサルトガンシップやAT-TEのレゴをねだり、オリジナル・トリロジーのDVDボックスまで買い揃えて、完全なるオタクに変貌したのでした。
そんなオタクにとって3年という月日はあまりにも長かった。
どれだけ長いこと待ち望んだことか、、!
でもEP4~EP6が既にあるという性質上、もう結末は世界中の人が分かってるんです。
ジェダイが全滅しないといけないわけで、共和国が滅びパルパティーンが皇帝となった帝国が勃興しないといけないわけで、アナキンがダース・ベイダーにならないといけないわけで、パドメが死にルークとレイアが生まれなくてはいけないわけで。
ある意味オフィシャルにネタバレがされてるようなもんです。
にもかかわらずこんなにワクワク出来るのは一体全体どういうことなんだと。
EP2のラストでヨーダが発言した「クローン戦争の始まりじゃ」という言葉にどれだけ期待感を煽られたことか!
ビジュアル解禁後は解禁後で、頭髪を伸ばしたアナキンに、得体の知れない新キャラ・グリーヴァス将軍に、どれだけ高揚させられたか。
そんな状態でようやく迎えた公開。とんでもなく興奮したのを覚えています。
銀河史上の戦時中を描いた映画とだけあって、とにかくバトルシーンが派手。
EP1から始まるルーカスフィルムのVFX技術の最高到達点だと言わんばかりにめちゃくちゃにやってます。
多感な中学生男子、これを観てテンションが上がらないわけがない。
大人になった今観ても毎回上がってるんですけどね笑
そして殺陣。
これまで基本は1作品につき1回(EP1のみ2回)だったライトセーバーの殺陣が、今作は「オビ=ワン&アナキンVSドゥークー伯爵」「オビ=ワンVSグリーヴァス将軍」「メイス・ウィンドゥ&キット・フィストー&サシー・ティン&エージェン・コーラーVSパルパティーン」「ヨーダVSパルパティーン」「アナキンVSオビ=ワン」と5戦も繰り広げられてます。
どれもスタイルや状況が違うから全部素晴らしいのだけど、やっぱりナンバーワンは火山惑星ムスタファーにおけるアナキンVSオビ=ワンの師弟対決でしょう。
もうね、、これは説明不要。
というか説明不可能。
映画史に残る剣戟だと言っても過言ではないと思ってます。
ライトセーバー同士の戦い以外にも剣を振るう場面が多々登場してて、息もつかせぬとはまさにこのことかと。
毎度毎度手に汗握って観賞させていただいております。
前作「クローンの攻撃」にはなかった艦隊の戦闘もちゃんと入ってて、というか冒頭からそれで「うおおおお」となったのを覚えてます。
とまあこんな感じでシリーズの中でも特にアクションに振り切った作品ではあるのだけど、ストーリーもしっかりしています。
もうEP2の時点でだいぶ闇堕ちしていたアナキンだけど、今作でもまだ救いようは微妙にあって、取り返しのつかないところまで堕ちてしまうかどうかのギリギリの状態。
そんな繊細な心の揺れ動きを、彼を演じたヘイデン・クリステンセンが絶妙に表現してくれてます。
なんでそんな彼がラジー賞を受賞してしまったのか甚だ疑問であります。
確かに前作が酷かったのは不服ながら認めよう、、笑
でも今作はいい芝居してたと思うんだけどなあ。
いい芝居と言えば、前作ハンパじゃない好演で魅了してくれたナタリー・ポートマンの出番が著しく減ってしまったのが残念だったかな。
前作までは衣装替えも多くそれも楽しみの1つではありましたが、今作はマタニティなのもあってか衣装もちょっとシンプルで。。
前作出番が多かったのはアナキンとのロマンスが主軸だったからであって、今作の出番が少ないのはアナキン自体が主軸のプロットだからというのも分かってはいるのですが、
前作を観て今作でも好投してくれるのを期待していて裏切られたと感じたファンも少なくはないはず。
でもまあそんな些細な残念ポイントを差し置いてでも超がつくほどの良作であり名作だと言えるくらいの魅力がこのサーガにはあります。
後にディズニーによる買収に伴いEP7が製作されるのでこの時点ではという意味にはなりますが、シリーズ最終作として、紛れもなく強大なインパクトとエキサイトをもたらしてくれた作品だと言えるでしょう。
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- 感想投稿日 : 2019年4月20日
- 読了日 : 2015年12月27日
- 本棚登録日 : 2015年12月27日
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