2010年(アメリカ)
原題:THE EXPENDABLES
監督:シルヴェスター・スタローン
脚本:シルヴェスター・スタローン、デヴィッド・キャラハム
音楽:ブライアン・タイラー
出演(日本語吹替);
シルヴェスター・スタローン(ささきいさお)
ジェイソン・ステイサム(山路和弘)
ジェット・リー(池田秀一)
ドルフ・ラングレン(大塚明夫)
ランディ・クートゥア(木下浩之)
テリー・クルーズ(西凛太朗)
・
ジゼル・イティエ(本田貴子)
エリック・ロバーツ(大塚芳忠)
スティーヴ・オースティン(楠大典)
ゲイリー・ダニエルズ(斉藤次郎)
デヴィッド・ザヤス(池田勝)
・
ブルース・ウィリス(中村秀利)
アーノルド・シュワルツェネッガー(玄田哲章)
他
製作:アヴィ・ラーナー、ジョン・トンプソン、ケヴィン・キング・テンプルトン
製作総指揮:ダニー・ディムボート、ボアズ・デヴィッドソン、トレヴァー・ショート、レス・ウェルドン
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小生のレビューは頭に監督やプロデューサー陣、そして主要キャストのまとめを書くのですが、本作はキャストを書き連ねるだけでめっちゃめちゃ時間かかりました。
だって、脇役や「トメ(日本で言うところの友情出演)」のキャストに至るまで、本来ならそれぞれ主役を張ってるくらいのアクションスターなんですもん笑
はい、つまりはそういう映画です。
アクション映画界のオールスターメンバーが集って暴れ回る映画です。
ストーリーも一応あるにはあります。
でも、CIAが出来ない汚れ仕事を「使い捨て(エクスペンダブルズ)」の傭兵軍団が依頼され片づけるという、特段珍しくもないありふれた脚本です。
それでもいいんです。
そんなありふれた話でも輝いてしまうほどのキャストが強い映画なんです。
製作にスタローンの名前はないけど、まあ完全にスタローンの人望があって成立したキャスティングでしょうね。
これほどのキャストを揃えて、それぞれ見せ場を作らないわけにはいかないでしょうから、演出付けるのも相当大変だったんじゃないかと思いますよ。
だってカメオ出演のウィリスとシュワルツェネッガーは置いておくとしても、その他の登場人物が全員主要キャストなんですもん笑
そんな無理ゲーのメガホンを取ったのが、主演のスタローンだって言うんですからこりゃもうえらいこっちゃです。
ちゃんと全員が映える演出を見事に付けてるんですから、スタローンは監督としての手腕も相当のものなんだということが分かる映画です。
とはいえ主演張りながらの監督なので、スタッフ陣もその分はちゃめちゃに大変だったに違いないことは想像に難くないですけどねw(主に演出部)
ガンアクションもカーアクションもよく作り込まれていて、派手だしとても見応えあり。
格闘戦や徒手アクションについても、それぞれも得意スタイルがしっかり活かせるよう組まれていて、キャストに対しての愛とリスペクトを感じましたね。
例えば、豪快で大胆な格闘に長けたスタローンやオースティンをぶつけてみたり、ステイサムをチンピラ軍団と戦わせて彼が得意な細かく流れるような格闘を立たせてみたり、どちらかというとスタローンやオースティン寄りのスタイルのラングレンにステイサム寄りかつカンフー出身のジェット・リーを当ててみたり、どれも見応えのある決戦ばかりで興奮しましたよ。
このメンバーの中にトム・クルーズやキアヌ・リーヴスら超トップスター、ニコラス・ケイジやウェズリー・スナイプス、ジャン=クロード・ヴァン・ダムやアントニオ・バンデラスといった実力派、ショーン・コネリーやハリソン・フォード、トミー・リー・ジョーンズやサミュエル・L・jジャクソンといった重鎮勢、ジャッキー・チェンやチョウ・ユンファ、ジャン・レノといった海外勢が加わったらどうなってしまっていたのか。
筆者の中での不動のスター、スティーヴン・セガール氏が参加していたらどんなに興奮したか。
現に「2」・「3」といった続編で参加した方や、今後製作されると噂されてる「4」に参加が囁かれている方もいますが、「アクションオールスターを集めて暴れさせる」というコンセプトの映画である以上、こういった妄想は止まらなくなりますよね。
歯がゆいけどこれはこれで本作の楽しみ方の1つだと思います。
ちなみに我らがセガールは第1作である本作の次点で出演を打診されていたものの、製作のアヴィ・ラーナー氏との過去の因縁で断ったんだそうな。
沈黙シリーズ、まあまあな本数一緒にやってますもんね。
スケジュールの都合で断った方たちも何人かいるみたいで、そういう方々は次作では出られるかもっていう期待を抱くことが出来ますが、理由がプロデューサーとの確執となると続編においても出演の可能性は限りなく下がりますからね。。
今後シリーズが続くことになったとしてもセガールの参戦はもうないのか、と思うと少し残念です。
とにかくそれほど素敵な映画でした。
自分の最も推しているアクションスターが同じ映像の中で暴れて活躍しているところを是が非でも観たいと強く思わされる、本当に夢のような映画です。
アクション界のオールスターメンバーでお送りする映画ということで、吹替キャストもそれに負けず劣らずのオールスターぶりでしたよ。
スタローン専属のささきいさお氏やステイサム専属の山路和弘氏はもちろん、大塚明夫氏や大塚芳忠氏、安原義人氏や玄田哲章氏といった、アクション映画の吹替には必ず誰かしら入ってるよねというほどの、日本アクション吹替界のオールスターが集っています。
この辺りは吹替鑑賞派の筆者にとっては相当嬉しいポイントでございました。
レイティングは非常に悩むところです。
夜間の戦闘が多くせっかくのアクションが見えにくい明るさのシーンやカットが多かった点など、不満が全くなかったわけではなかったのと、既に鑑賞を済ませた続編の方により高評価を付けたいな思ったこともあり、少し低めに設定させていただこうかと思います。
ともかくごちそうさまでした。と締めたい映画でした。
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- 感想投稿日 : 2019年8月8日
- 読了日 : 2019年8月8日
- 本棚登録日 : 2019年8月8日
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