『月に囚われた男』(英: Moon)
2009年イギリス映画(日本公開2010年)
監督:ダンカン・ジョーンズ
主演:サム・ロックウェル
http://www.imdb.com/title/tt1182345/
http://www.allcinema.net/prog/show_c.php?num_c=335732#1
莫大な費用を投じて制作された最新技術のCGや3D映像によるSF映画よりも、限られた予算内でこれだけのクオリティを出せる少数精鋭的なこの映画のほうがよっぽど観ごたえがあるし好き。 レンタルDVDを家のテレビで観たけど、映画館の大画面だったらもっとリアルですごかったと思う。
ちなみに、よくある派手な展開は無く淡々と穏やかに進むので、気持ちは興味津々で寝ないで観たいのに睡魔に勝てず途中寝てしまったので、日を改めてもう一度観た(寝ないで)。
とにかく単なる低予算SF映画じゃない。(てか、低予算とかうたわなくていい。)
すごくミステリアス。 色々な問題提起(*)もしてくれるので、観ながら・観終わった後も色々考させてくれる。
ガーティの存在(立場)は、途中まで企業側かとハラハラしていたけど、あくまでサム側だったのですごくほっとしたし、ヒトにプログラムされた人工知能で所詮「機械」なのに、最後のほうはなぜかとても親しみを感じた。(ガーティの声優はケビン・スペイシー、はまってた)
監督のダンカン・ジョーンズは、実はデビット・ボウイの息子。
哲学で博士号取得予定だったらしい。(映画制作に転向)
彼の今後の動向は注意深くフォローしたい。ちなみに次作の「ミッション8ミニッツ」も面白い。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%83%BC%E3%83%B3%E3%82%BA
*(あくまで私の興味の範疇)
・クローンへの記憶のコピー
・ヒトのクローンと人権に絡む倫理
・ヒトの本能(帰巣本能等)の悪用
・人工知能の学習能力と感情
・エネルギー資源枯渇後の対策
- 感想投稿日 : 2012年6月17日
- 読了日 : 2012年6月16日
- 本棚登録日 : 2012年6月17日
みんなの感想をみる