テーラー伊三郎

著者 :
  • KADOKAWA (2017年12月8日発売)
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本棚登録 : 568
感想 : 92
5

革命の話し。
小説に出てくる、話しを進める主人公にとって(そして物語りにとって)都合の良い役回りを演じる人物をマジカル◯◯と言う、と、柚木麻子さんのマジカルグランマで読んだ。老人が出てくると、マジカルグランマ、マジカルグランパになりがちで好きではないのだが、伊三郎さんは違う。火炎瓶(実際は改造ミシン)を持ち自分の人生を歩み続ける。
出てくる人が全員、力強く、自分の正義を生きている。志が違う人でも、作者が敬意を持って全員を描いているのだろう、立体感があって、実際、読み終わった晩に、全員で夢に出てきた。
私も心を燃やそう。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 現実世界
感想投稿日 : 2022年2月17日
読了日 : 2022年1月26日
本棚登録日 : 2022年1月26日

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