小学生に人気の「青い鳥文庫ができるまで」が編集者の視点で描かれる。
出版社(講談社)も各業者・書店なども実名なので、ワクワク感がある。なにより、作家・イラストレーターなど中心的な作り手のみならず、印刷や製本の現場についても、詳しくわかりやすく書いてくれているので、とってもためになった。例えば表紙のタイトルの色なんていう、今まであまり気の留めなかったディテールも、担当者が子どもの喜ぶ姿を思い浮かべながら、絶妙にアレンジしているわけだ。思わず手持ちの青い鳥文庫を参照して、ふむふむと納得。
そして、「児童書のまちがいは万死に値する」という至言。現場の人たちがその言葉を胸にがんばっていることがたしかめられて、うれしかった。
本好きの小学生のみならず、大人でも楽しめる一冊。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2012年10月8日
- 読了日 : 2012年10月2日
- 本棚登録日 : 2012年9月24日
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