沈まぬ太陽〈5〉会長室篇(下) (新潮文庫)

著者 :
  • 新潮社 (2001年12月26日発売)
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感想 : 334
5

はぁ、、読み終えた。振り返ろ〜。
古書店で5冊セットが格安だったため、有名よなコレ〜と軽く買って見たがどハマりしてしまった、、

⑴⑵とアフリカ編。
壮大な自然と恩地の不遇に耐えながらも突き進む強さ。

⑶御巣鷹山編。
予備知識入れず手にし、御巣鷹、おすたか?ん??聞いた事あるね、、?あの飛行機事故か、、、?!と読み進める。
それまでに飛行機事故が多発してたストーリーの後であり、御巣鷹事故そのままのストーリーなの!?この作品フィクション!?ノンフィクション!?と困惑しながら読めば読むほど、この内容の緻密さや臨場感!?は作り話な訳がない!リアルな過去の事故はきっとこのままの状況だったんだろうなぁ、、と遺族や関係者の辛さや本音、さらには航空会社の人間もまたそれぞれ、辛い立場の中遺族に寄り添うもの、亡くなった機長や乗員の立場を理解する仲間、それに反して遺族に寄り添う気持ちの無い心無い経営陣の姿が頭を駆け巡った。

⑷⑸会長室編。
腐った航空会社にまさかの救世主現る!国見会長の人柄、存在にはほんと我が事のように嬉しくて恩地の立場を考えると救われる思いだった。それでも腐りきり過ぎた会社、利権政治、自分の利益しか考えない飽きれるほどのひどい人間が多すぎる事に驚愕。
少しずつその悪行の真相を掴みながらも揉み消されさらに窮地に立たされる国見と恩地だがその純粋さには応援したいと思わざるを得ない魅力が溢れる。
⑸の半分ほどを読み、まだドタバタしまくっているのに、残りのページ分でどれだけの展開があり、まとめあがっているのだろうと言う楽しみと読み終えてしまう寂しさで終わって欲しくない思いが交差した。

読み終えてしまいました(笑)

私は今までに良い出会いもあり良くない出会いもそりゃあった。良い出会いを引き寄せるためには自分を磨くのが1番の近道なのかもな、、と。恩地や国見、志方、他魅力的な登場人物を思うと芯のない私はまだまだ磨かねばならぬなとこの歳になって気付かされたのでありました。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
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感想投稿日 : 2022年1月14日
読了日 : 2022年1月14日
本棚登録日 : 2022年1月4日

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