武器としての「資本論」

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  • 東洋経済新報社 (2020年4月10日発売)
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感想 : 37
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大学生の時に大枚をはたいて購入した「資本論」ですが、いまだに読み切れていません。多くの入門書も買ったけど、基本資本論の流れに従って解説する本が多いので、「商品」の項からなかなか先に進めません。そもそも今の苦境にどう答えてくれるのかがピンとこないんですよね。この本は資本論の議論の流れをあえて無視して現状の格差、貧困問題から「剰余価値」、「本源的蓄積」、「包摂」、「階級闘争」と言った概念を説明してくれています。資本論全体を理解するにはこれだけでは不十分なんでしょうが、新たな切り口の入門書として参考になりました。何度も挫折した立場から推薦します。

読書状況:未設定 公開設定:公開
カテゴリ: 哲学・思想
感想投稿日 : 2020年4月27日
本棚登録日 : 2020年4月27日

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