そもそも日常の謎ものがあんまり好きじゃない。
探偵役であるハルタくんの性格がとても無理。何の権利があって彼は他人の心にズカズカ踏み込んでいくんだろうと思ってしまう。そのせいで「退出ゲーム」まで読んで4か月弱放置してしまった。
あと出てくるみんなが抱えている問題が重い割に文章とか全体の雰囲気は軽めで(たぶん語り手であるチカちゃんの性格のせいでもある)、極端なキャラ付けをされた登場人物たちやブラックリスト十傑みたいな変な設定がそれを助長しているように思えた。悪い意味で漫画的というか、生きている人間を描いた小説という感じがしない。ミステリにそれを求めるなって話なのかもしれないけれど。キャラクターコンテンツという感じ。
でも「エレファンツ・ブレス」はちょっとおもしろかったので(ハルタくんが他3編よりも控えめだったせいもある)、うーん続刊読むべき……? とちょっと思ってしまった。でもなあ。それにチカちゃんが急にいいこと言った風になったのも嫌だった。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ミステリ
- 感想投稿日 : 2017年1月24日
- 読了日 : 2017年1月24日
- 本棚登録日 : 2017年1月24日
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