浦登家の秘密、殺人犯の正体、過去の事件の全貌、全てが徐々に明らかになっていく。
今回は島田潔ではなく、中也という19歳の青年が探偵役だった。最初は玄児に支えられているという印象で頼りなく感じられたが、後半は見事に事件の全貌を明らかにした。
…‥…*
ダリアの晩餐のときの食べ物がダリアの肉、ダリアの血と骨だとわかった場面で胃が気持ち悪くなったが、それを我慢してでも読み進めたいと思う程面白かった。ただ、その物を「食したまえ」と鬼気迫る恐ろしさは一生忘れられないと思う。
最後に中也が中村青司というのが明らかになったとき、ただの狂人というイメージからガラッと変わり、今回の登場人物の中の誰よりも人間らしいと感じた。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
ホラー
- 感想投稿日 : 2013年10月10日
- 読了日 : 2013年10月10日
- 本棚登録日 : 2013年10月10日
みんなの感想をみる