もう著者2人のの紹介は、いらないと思いますので省かせて頂きます。
元ライブドア社長のホリエモンと、元2ちゃんねる管理人のひろゆき、”時代の寵児”といわれたふたりがニッポンの”ヘン”を語り尽くした一冊です。
■格差の正体は「妬み」と「言い訳」?
堀江 「自分とあんまり歳も変わらないヤツが、なんであんなに金持っているんだ?」って「羨ましい!」と思っているんじゃないのかな?
西村 ”格差”というより”むかつく”って話なんですよね。
堀江 そうそう、60歳、70歳のお金持ちになら「まぁ、いいか。俺のほうが若いし」とか感じたりね。
西村 つまり、今の格差社会は経済的な意味の格差じゃなくて、心情的なところが大きいんじゃないですかね?
西村 本来、堀江さんは自分の力量で稼いだわけだから、それは称賛されるべきなんですよね。代々金持ちの人は、何もしなくても親の遺産でお金持ちになっているわけだから、どちらかというと、そっちのほうが卑怯な気がする。生まれた時点で人間は平等である、という意味で考えれば、堀江さんのような金持ちが称賛されるべきなのに、なぜか敵視されて、先祖代々の金持ちは「アリだよね」みたいになっているんですよ。
■政治資金のカラクリがスゴイ!
西村 堀江さんって、日本が国として行っている政策とか制度とかで、おかしいなと思うところって、ありますか?
堀江 これはジャーナリストの上杉隆さんから聞いたんだけど、政治家が資金管理団体を作って、その団体にお金を入れておけば、無税で相続させることができてしまうことかな。資金管理団体というのは、基本的には選挙用というか政治活動用の団体なんだけど、政界に進出する意思を表明していれば、誰でも作れちゃうものなんだよね。
西村 資金管理団体はNPOみたいな感じなんだ。ちなみにその団体名義の銀行口座はつくれるんですか?
堀江 もちろん。だって、俺はよくわかってなかったけど、実際には選挙に出たときに作っていたんだもん。まぁ、選挙の責任者と経理責任者の2人ぐらいで登録して、その人が毎年、報告書みたいなものを出すことは必要なんだけどね。それで、報告出さなかったら罰則とかがあるみたい。
西村 へー、そんなんでいいんだ。
堀江 政治家が作った法律だから政治家に有利なようにできているんだよね。それこそ、民事裁判で損害賠償請求を起こされてても、資金管理団体に資金を寄付しておけば、何の問題もなく差し押さえ対象のお金じゃなくなるんだよ。
このような、ちょっと過激で可笑しなやりとりが、本書の醍醐味です。
格差社会・政治・裁判・メディア・お金・IT・教育からAV・風俗まで、2人のトークショーですね。
- 感想投稿日 : 2013年4月27日
- 読了日 : 2012年1月22日
- 本棚登録日 : 2012年1月22日
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