6話の物語。
私にも、銭天堂が目の前に現れたらいいのにな…
「虹色水あめ」はおいしそう!
昔水飴が欲しくて欲しくて母に買ってもらっては一人でこねて食べていた。
ただ甘いだけの、溶けやすいお菓子。
虹色の美しいお菓子ではなかったけれど、わたしにとっては水晶だった。
食べても才能が手に入るわけでも、自信がつくわけでもなかったけれど、それでも、ちいさな魔法が今も心を温める。
さて、一方で「眠り貯金箱」は大人が欲しい駄菓子。
ここぞの時に貯めておいた眠りを使う、これで徹夜も可能!
…だけど、それが仕事のあるべき姿ではないはず。
眠らずにこなさなければ終わらない仕事って、なんだろう。
どれだけ必要性があるんだろう。
私も夜勤をしていたから、皆が眠る時に仕事をする人を笑っているわけじゃない。
苦労も、誇りもよく知っている。
だけど、人手があれば眠れる仕事を、みんなが少し譲歩すれば終わらせられる仕事を、眠らずにこなさなければならないのは、正しくはない、そう思うだけだ…
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
日本文学
- 感想投稿日 : 2020年9月21日
- 読了日 : 2020年9月3日
- 本棚登録日 : 2020年9月21日
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