2005年の韓国映画。
主演はキム・レウォン。
どうしようもないチンピラが、とある組織の思惑により強力な教育を受け、警察官になる。
警察官になった後、主人公は組織の思惑に反し自我に目覚め、警察官としての職務に邁進していく。そんな話。
警察官にするには組織側のそれなりの理由があるわけだが、その理由がいまいちよく分からない。
また、この作品のテーマはソクラテスの謂う「悪法も法なり」に拠っているようだが、それが具体的に何を指すのかいまいちわかり難い。「正当防衛」のこといっているのかな?と思ったが、組織の大ボスと「正当防衛」との関係がどうもしっくりこない。
ま、そういうことはどうでもいいのかもしれない。
視聴してスッキリするのは、やはり悪童が強制的かもしれないけれど教育を受け、警察官になれるまでに知力を身に付けるところか。「勉強こそ生きる道だ」と説く先生の話は、現代韓国社会への批判も兼ねているのかなと思ったりする。穿った見方をすれば、それは今の日本社会にも通じる批判かもしれない。
現実の教育は、映画ほどうまくはいかないのだけれども…。勉強や学習をした分だけ何かの形でかえってくる世の中はもはや過去の話なのかもしれない。
場面展開が速く、ダレることがない。ただ、速過ぎるために、その場面の登場人物のその後が分からない部分も多々生じている。脇を固める俳優さんは、他の韓国映画やドラマにも出演されており、そこでも素敵な演技をされていたので、非常に楽しめた。これは日本でも言えることだが、やはり脇役もよくないとね。
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- 感想投稿日 : 2014年3月25日
- 読了日 : 2014年3月25日
- 本棚登録日 : 2014年3月25日
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