通常、戦争を描いた作品はその戦争の残酷さ、非日常さをまざまざと描くものが多い。
しかし、この作品は違う。主人公は戦争が行われているという実感をはっきりとは得ないまま、偵察業務を行い、そして戦争を終える。同じ戦争に対しても、仕方の無いものだと受け入れる者、憤りを感じながら正義のために参加しようとするもの、単に面白いものと笑うものなど様々な人の視点が見受けられる。そういう様々な人間がいて、巻き込んで、戦争という「2つの町の共同事業」が完遂された。
戦争と日常は違うものではなく、日常の延長線上に戦争があるという文が印象的だった。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2023年2月22日
- 読了日 : 2023年2月22日
- 本棚登録日 : 2023年2月18日
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