諸宗教の源流となっている旧約聖書。これを読まずして今の世界を見ることはできない!ということで、まずは創世記から。
まず思ったのは、これは今(ユダヤ教成立時)に至るまでに何が起きたのかを記す、歴史書のような構成になっていること。新約聖書のような"教え"の要素はかなり少ない。
また、これも切に感じたのは、神はなかなかに気ままであるということ。「カインとアベル」「イサクの献供」など、人間の尺度ではあまり理にかなっていないと感じる場面が多くある。これは、努力した分だけ絶対に報われる、というわけではない世界の理不尽や不条理を表しているのだろうか?次に読む「ヨブ記」もその要素が強いはずなので、とても楽しみだ。
「葡萄つくりのノア」には、黒人差別の正当化に使われているのでは!?と驚いた一説もあった。(本当の意味としてはおそらく、カナン人が神の民であるイスラエル人に滅ぼされることを示唆?)
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- 感想投稿日 : 2023年8月29日
- 読了日 : 2023年8月25日
- 本棚登録日 : 2023年8月28日
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