久しぶりに好き!と思える本と出会った。下調べもせず小説だと思って買ったから、予想外でさらに面白く感じたかも。
がまんさんとふらちさんの対談が一番印象的。純文学も、突き詰めたら快楽。つまり娯楽文学とそう変わらないから、偉そうにしたり娯楽を批判するのは違うと。確かに、本当に社会問題とか人の不幸とか死について突き詰めたら宗教と政治しか残らない。文学とある時点で快楽が必ず含まれている。素人の戯言だけど、エロスのない芸術は存在する意味があるのか?とも思う。
へらず口くんとふえず口くんの章は、リア充に文学はいらないと言う言葉を思い出した。
擬人化がとっても上手くてとにかく楽しかった。
ところで、この本を読んだ人はAのつもりで買ったのかBのつもりで買ったのか。どっちにしても裏切られたと思うけど。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
4年で100冊
- 感想投稿日 : 2017年5月3日
- 読了日 : 2017年5月1日
- 本棚登録日 : 2017年5月1日
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