スパイクス ランナー2 (幻冬舎文庫)

  • 幻冬舎
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感想 : 30
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  • Amazon.co.jp ・本 (214ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784344419971

作品紹介・あらすじ

東部第一高校陸上部で五千メートルを走る加納碧李は、清都高校のランナー・三堂貢から挑発の言葉を投げかけられる。天才とまで謳われる貢が、なぜ碧李に?本能で走ろうとする碧李と、レースを知り尽くした貢。二人が対峙したとき、その走りに化学反応が起きる-。反発しながら求め合う少年の肉体と感性が跳躍する、超人気シリーズ第二弾。

感想・レビュー・書評

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  • 前作ランナーが家族の絆に重きをおいていたが、今作は陸上競技に比重を大きく置いてきた。
    確かに面白く数時間で読み切れてしまったが、三堂と坂田がふに落ちずストレスを感じさせた。
    何か因縁があるのなら分かるが、あまりにも碧季に失礼な突っかかりをしてきたことは解せなかった。

  • ランナー2スパイクス。とても面白かった。さすがに読みやすく、ヤングアダルトの作品だが内容はそんなことなく、ランナーの本質について、深いところまで描いている。
    またランナーシリーズの特徴は、ただの青春を過ごす陸上部の長距離の話ではないところ。
    人物一人一人の悩みや葛藤を描いていて良い。今回気に入ったのは、清都学園の新聞部の彼。野心を秘めてる感じだが取材相手にはあまり本心では語らず、新しいキャラクターとして興味が湧く。
    主人公の家族の関係性も簡単に修復されない所も、丁寧に描いていて良かった。
    ランナー3にも期待したい。

  • 3.2

    陸上の小説が大好きなので、面白かったです。前作から母が変わろうとしている所が見られたのもすごく良かったです。
    しかし、数字的な表現にいくつか引っかかる部分がありました…細かい部分なのですが、一分も自己ベストは縮んでいないはずなのに…などと思ってしまい、少し疑問が残ります。

  • 走ることが好きな人なら、長距離や中距離が好きな人なら、学生時代に部活していた人なら

    きっとこの独特な感じ、すとんと胸の中に落ちると思います。

    学生時代、1500.800をしていた私は、記録会の雰囲気など、自分に重ねながらあっという間に読みあえました・・・


    メンタルな部分は非常に大きく、左右することがある・・・

    それが、学校だけじゃなく、家族だって・・・

    それが、時として一番走ることが好きな人をそのことから遠ざけてしまうことだってある・・

    何が大事で何がいらないかなんてわかんない・・

    記録会の1日を切り取ったこの小説は、すごく奥行きが深く、碧季(アオイ)の心情描写、そして

    担任の思惑、マネージャーの苦悩と苦闘

    点呼の呼ばれるその瞬間の独特の世界観


    新幹線で帰る片道で読み合わり、すぐに走りたくなってしまった1冊・・

    走るって簡単なようだけど奥が深い

    その思いがぎっしり詰まった1冊


    逃げる相手を追う、その距離が縮まろうが離れようが・・・

  • 続編が出てるって知らなくて、たまたま見つけて購入。

    記録会の1日だけの物語なのに、多くの人物の語りがあった。碧李が再び走り始めて嬉しく思った。さらなる続編に期待。

    個人的には「ランナー」の方が中身が濃くて面白かったな。

    【2016.10再読】
     「ランナー」に続いて一気に読み直し。前作の印象が残った状態で読むと、初読時よりも頭に入り胸に迫るものがあった。走ることの不安と快楽が、息遣いや鼓動が伝わってきた。碧李の走りがどこまで伸びていくのか、三堂貢とは何者なのか、杏樹と千賀子の関係性がどうなっていくのか。次作「レーン」を読むのが楽しみになった。

  • 流石、とも言える

  • 続き読まないとわからない
    続き読むとおもしろいのか?

  • この本の前のエピソードとなるランナーから継続してから読了。前回はランナーという題名の割には、様々な要素があって「走り」とは離れてたけど、今回は「走り」集中。
    一日の記録会を一冊使って進めて行くんですから内容充実。特にあおいの壁を越える心理か描かれていて、満足。
    貢、杏子、杏樹、のぶ、皆の今後が気になります。

  • 透明感と情熱が絶妙。

  • やはり走り始めると面白い。

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著者プロフィール

岡山県生まれ。1997年、『バッテリー』(教育画劇)で第35回野間児童文芸賞、2005年、『バッテリー』全6巻で第54回小学館児童出版文化賞を受賞。著書に『テレパシー少女「蘭」事件ノート』シリーズ、『THE MANZAI』シリーズ、『白兎』シリーズなど多数。児童小説から時代劇まで意欲的な執筆活動で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『NO.6〔ナンバーシックス〕(8)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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