[改訂第2版] [入門+実践]要求を仕様化する技術・表現する技術 -仕様が書けていますか?

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  • 技術評論社 (2010年5月1日発売)
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正直自分のレベルが足りず消化不良です。

1部、2部、3部の3部構成になっています。

1部:動機付け
ソフトウェア開発におけるバグの原因の大半は、仕様にまつわるトラブルであると言われます。要求仕様が不完全なまま作業が進んでしまっているために、問題が発生してしまいます。
そこで、要求を適切に仕様化した文書である「要求仕様書」を作成しようというのがこの本の趣旨です。

2部:要求仕様の書き方(本編)
1部の動機付けが不要という方はここから読むのがよいと思います。要求仕様の書き方について詳しい説明が書かれています。
仕様書というのは作って欲しいことについて"Specify"できたことが書かれている文書のことです。"Specify"するというのは、開発メンバー間で内容を「特定」できるようにすることです。仕様が細かく書かれることは本質ではなく、特定できるかどうかが重要です。
要求仕様では範囲と理由を明らかにする必要があります。
要求の理由というのはHAYST法でいえば目的機能のようなもので、ここをとらえられないと的外れな実装をしてしまったりということが起きます。
また、品質要求をとらえる際に「作り方に関する要求」や「使い勝手に関する要求」は漏れてしまいがちで、注意が必要です。
要求は階層化して表現することもできます。このとき、要求の「動詞」に着目して分解するのがポイントです。ただし、階層は2階層までに留めておくのがよいです。

派生開発の場合、変更を要求でとらえるということをします。(こちらはXDDP本が詳しいです)

3部:応用編
数値の計測や応用的な話が主だったと思います。
2部を理解した人向けだと思います。


何がもっともピンとこないかというと、そもそも仕様書を自分が書いたことがないというのが大きいです。
仕事で仕様書を書く機会がある人は読んでみると良いかもしれません。
ただ、仕様書を書く以外でも文書で人とやりとりする際には役立つ内容なので、考え方はマスターしたいです。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ソフトウェア開発
感想投稿日 : 2015年8月17日
読了日 : 2015年8月14日
本棚登録日 : 2015年6月27日

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