バツイチで何やら過去を引きずっている中年男、多田。多田がまほろ市内を商圏として営む便利屋に、ひょんなことで転がり込んだこちらもバツイチの高校の同級生、行天。
謎な過去を抱える二人は、まほろ市内で起きる珍事件に便利屋として巻き込まれていく。
便利屋二人の珍道中としては面白く読んだが、髄所で発せられる作者の言わんとしているテーマというかメッセージがあまりに“薄く”てやや辟易した。二人が抱えている過去も、フタを開けてみれば「え?それだけ?」という感想…。面白可笑しいストーリーか、観念的なメッセージか、どっちつかずな気がした。
読書状況:読み終わった
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杉本苑子
- 感想投稿日 : 2012年8月31日
- 読了日 : 2003年1月27日
- 本棚登録日 : 2012年3月23日
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