マルクス・ガブリエル 欲望の時代を哲学する (NHK出版新書 569)

  • NHK出版 (2018年12月11日発売)
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正直自分には合わなかったなという感じ。番組として見る分にはとても興味深かったが、この本はとても読みづらい。これならマルクス・ガブリエルの著書を読んだ方がずっといい。

口語体で書かれているからなのか、言葉をそのまま精査することなく書き連ねただけだからなのか、文章の構造がとっ散らかっていて何が言いたいのか読んでいる途中からわからなくなる。

AであるからBであり、Cにも似た要素がある。というふうに順を追って書かれているならまだ理解できるが、AとBの話をしていたのに、更にCとDとEが付け足されて、いつのまにかZの話をしていた。みたいな要素を詰め込みすぎて結局「だから何?」みたいな散漫な印象しか残らなかった。これなら少し前に読んだユヴァ・ノア・ハラリの方がずっと分かりやすかった。

ただ石黒教授との対談は面白かった。「ある程度の複雑さに達したら、意識が存在するようになるはず」というのは生物やロボットだけじゃなく、国や企業といった集団に対しても同じじゃないかと思っていたから。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2020年9月12日
読了日 : 2020年9月12日
本棚登録日 : 2020年9月12日

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