李香蘭私の半生 (新潮文庫 や 36-1)

  • 新潮社 (1990年12月1日発売)
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感想 : 19
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満州生れの彼女に与えられた使命は「汪政権に賛成する支那人もいる」証明に、国策映画に支那人として出演すること。大人気。支那人からも、怪しまれはしたが育ちが特殊なのだろうと結論されたらしい。それより本土に来て日本旅館で「こんな開けっ放しで馬賊が来たらどうするの」「日本人が肉体労働するとは」。戦後、日本人と証明出来なければ売国奴として蒋介石政府に処刑されるところだった。森繁久弥や遠藤誉が少し書いているが引揚げの苦労が偲ばれる。日中友好ムードの頃、彼女が参院議員になった経過も知りたい「真実を知ってる」圧力のためか

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 大東亜戦争
感想投稿日 : 2019年3月27日
読了日 : 2012年5月3日
本棚登録日 : 2019年3月27日

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