少女時代のプラハのロシア語小学校(特派員子女などが通う)のドメスティックな思い出から35年経って再会した友人3人その家族達の数奇な運命をダイナミックに描く。自称「労働者の代表」の父を持ったアーニャは、その後英国人と結婚しロシア語も半ば忘れたと言う。WW2下パルチザンとして闘った父親はたしかに「人民のため」と思っているが’60年には外形的に特権階級。「民族とか言語とか人間の本質にとっては瑣末なこと」「いずれ人類は一つになる」そうなると力関係しかないなかどう民族の誇りを保つか?それが「真っ赤な真実」の底意か?
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カテゴリ:
自伝的小説
- 感想投稿日 : 2021年3月14日
- 読了日 : 2011年7月22日
- 本棚登録日 : 2021年3月14日
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