筆者の心に残る、ふたつの“ごはん”の話。
父親が家を、家族を守り抜けないと覚悟した昼餐。
母親が、病気の自分だけに食べさせる鰻丼。
そのとき子であった筆者の視点で綴られる。
自分の家族を思わずには読めない。
「ごはん」
学校で書かされた慰問文。
ーチャボが卵を生んだこと
ー庭から見える桜島の煙のたなびく向き
ー五右衛門風呂の焚き口からはい出してきたがま蛙
あの手紙は嬉しかったと兵隊達が家に訪れる。
ここにある小さなことを綴ることの持つ力。
「卵とわたし」
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2021年8月17日
- 読了日 : 2021年8月4日
- 本棚登録日 : 2021年7月10日
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