新装版 父の詫び状 (文春文庫)

著者 :
  • 文藝春秋 (2005年8月3日発売)
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本棚登録 : 3538
感想 : 301
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筆者の心に残る、ふたつの“ごはん”の話。
父親が家を、家族を守り抜けないと覚悟した昼餐。
母親が、病気の自分だけに食べさせる鰻丼。
そのとき子であった筆者の視点で綴られる。
自分の家族を思わずには読めない。
「ごはん」

学校で書かされた慰問文。
ーチャボが卵を生んだこと
ー庭から見える桜島の煙のたなびく向き
ー五右衛門風呂の焚き口からはい出してきたがま蛙
あの手紙は嬉しかったと兵隊達が家に訪れる。
ここにある小さなことを綴ることの持つ力。
「卵とわたし」

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 未設定
感想投稿日 : 2021年8月17日
読了日 : 2021年8月4日
本棚登録日 : 2021年7月10日

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