「心に雹の降りしきる」に続いて2本目の香納作品。
色んな要素が複雑に根深く絡んでてて、
本が厚いのもうなずけるのだが、この作家の文章は好きにしてもちょっと長過ぎかも。
もう少し簡潔にすすめばもっと、手が進んだのではと思う。
ともあれ、後に自覚する “ただ「愛していた」” 事だけが、主人公を突き動かし、気が晴れるのか晴れないのか判然としない事実にまで向かわせたことが、読後、なんだかこれで良かったような想いにもさせる。
愛している、を後から気が付くなんて、馬鹿な男だし、
無言で消える女も罪深い。
でも、そんな二人でも良いかも知れない。
読書状況:読み終わった
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- 感想投稿日 : 2014年7月9日
- 読了日 : 2014年7月9日
- 本棚登録日 : 2014年6月27日
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