物凄く久しぶりな初野さん。
これこれ!「水の時計」にあっるようなハルチカシリーズじゃ見られないこの雰囲気。これが大好きなんですよ。
閉園し打ち捨てられた遊園地にある動物霊園とその墓守の青年。そしてそこを訪れる“さまざま”な人びと。
短編集ですが、どれもすごーく重い。雰囲気は本当に「水の時計」や「漆黒の王子」を彷彿とさせる、ファンタジーのようなミステリのような不思議な世界。一番最初に表題作をもってきたのはうまい。
ただ、墓守の青年に日本人としての名前はいらなかったのでは?名前をつけるのであればそれこそ神話の神様の名前とかのがよかった。
逆にそういった名前を出すのであれば、彼のエピソードもほしかったな。なぜそこで墓守をしているか。墓守以外(以前のが妥当?)の生活もあったはずだから。なんだかもやもやしてちょっと消化不良。
でも最後のエピソード、良かったなぁ。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
は行
- 感想投稿日 : 2013年7月13日
- 読了日 : 2013年7月13日
- 本棚登録日 : 2013年7月13日
みんなの感想をみる