かすがい食堂 (小学館文庫 か 50-2)

著者 :
  • 小学館 (2021年3月5日発売)
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本棚登録 : 550
感想 : 46
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まさかこんなにかわいいほのぼのした表紙の本が子どもの社会問題に切り込んだお話だったとは。
摂食障害の子以外はシングル家庭の貧困問題。
子どもに関わる問題はどうしても親が絡んでくるから難しいんだよね。
親のプライドが邪魔をして支援の手を拒んでしまう。
でも食べられなくて困るのも食に関しての正しい知識やマナーが得られずに困るのも子ども。うーん辛い。
結局こんな時に一番早く気づいてあげられるのはかすがい食堂のような場所なんだろうなぁ。
子どもだけでは得られる情報が少なすぎる。
だから大人の力が必要なのよね。
だから親のプライドなんて捨てて支援の手を掴んでもらいたいと思う。
「人に頼ってもいい」これが実はすごく難しい。
たぶん私の人生の永遠の課題。
でも子ども達には知っていてほしい。
偽善だと思うかもしれない。
その時は理解できないかもしれない。
でも自分から助けを求めたら助けてくれる人は必ずいると知っていてほしい。
今を生きる子ども達がみんな幸せであってほしい。
そんな風に思ったお話でした。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: 物語
感想投稿日 : 2023年5月4日
読了日 : 2023年5月4日
本棚登録日 : 2023年4月22日

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