刀城言耶シリーズ長編。
今回の事件は、奈良の山奥の村で行われる雨乞いの儀の中で起こった連続殺人モノ。今作では冒頭から阿武隈川や祖父江らが出てきて引っ掻き回されたせいか、ページを捲るのが憚られるような怖さに襲われるのは免れた。途中、座敷牢の話の時はさすがに怖かったけど、、、。
事件の真相は、いつもの如く刀城言耶の推理が迷走し、二転三転。なかなか真相に辿り着けなくて、多少苛々しないでもないが、まぁ、それも刀城言耶の人間らしさが出て良いのかな。真犯人は何となく途中で予想ついて、あぁやっぱり、だったのだけれど、相変わらずの面白さでした。終章で関係者のその後も覗え、意外に読後感も良かった。
読書状況:読み終わった
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カテゴリ:
三津田信三
- 感想投稿日 : 2012年5月25日
- 読了日 : 2012年5月25日
- 本棚登録日 : 2012年5月20日
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