なんなんでしょう、これは。
主人公がずーっとフラフラしながら吐きそうになっていて、ぼーっとした状態でお金をばらまいては、頭の中で大声で小難しいことをしゃべっている小説。
現代版ウィリアム・バロウズ?
もともとの発表年は、92年らしいので、現代版っていうのも変か。
育ちがいいと、ヤク中になっても幻覚とかがどこか哲学的なんだなぁ、と思ってしまった。
前作の最後に、翻訳された方が「シリーズの最初の方はちょっと鬱だけど、最後まで頑張って読んで!」的な(=意訳してます)ことを書いていたので、頑張って読んでます!(笑)
読みやすいので最後までするするーっと読めちゃうからいいけど、はっきり言って自分でもなぜ頑張って読んでいるのか時々分からなくなるくらい、ただただ憂鬱で盛り上がるシーンもなく、魅力的なキャラクターもいない小説。
でも、カンバーバッチが演じると、愛さずにはいられない人物になるのかしら・・・
前作がイギリスで賞をとっているというのは腑に落ちないので、何か翻訳の過程で抜け落ちた重要な要素があるんだろうか、と疑問すらわいてきます。翻訳はぜんぜん悪くないのだけれど、英語だと華麗な表現が、日本語にすると平凡なものになるとか・・・?
主人公はやたら文学的教養があって、思わせぶりなことをいっぱい言うので、同じく教養のある人には深い意味が読み取れて、おもしろいのかも・・・私には分からなかったけれど。
読書状況:読み終わった
公開設定:公開
カテゴリ:
小説(海外)
- 感想投稿日 : 2019年2月6日
- 読了日 : 2019年2月5日
- 本棚登録日 : 2019年2月6日
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