この映画について、今はなき映画ログに書き込んだ時、「バレエ漫画が怖いイメージあるからビビってたけど、この映画はそんなに怖くなかった」という私の感想に対して、他の方から、
「自分は想像以上に怖い感じでびっくりしました・・・バレエ漫画恐るべし・・・ 」
というコメントを頂いて、ちょっと笑ってしまった。
確かに、今思えば、映画はけっこう怖かったし、逆にバレエ漫画はそこまで怖くないかも・・・
どうしてバレエ漫画に対してそんなに怖いと思ってたのかよく分からない。自分でも謎。
でも、山岸涼子さんの「テレプシコーラ」はけっこう怖いよね? よね? よね!?(名作です)
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2016/2/2 鑑賞
寝る前にちょっとだけ見ちゃお~と、中断する前提で見始めたのですが、あまりにおもしろくて途中で止めることなんかできず、結局最後まで見てしまった。
特別おもしろいイベントやセリフがあるわけでもないのに、どうしてこんなに引きこまれてしまうのか。
映画ってストーリーだけじゃないんだなぁと(当たり前だけど)つくづく思う。
ところで、私にとっては「バレエもの=怖い」っていう印象がある。
これはきっと少女漫画によるトラウマのせい。
バレエ漫画ってやたら名作ぞろいだけれど、濃厚でエロくて美しく、そしてけっこう怖い。
というわけで、見る前は若干ビビっていたのですが、この映画はそんなに怖くなくてホッとした。
不思議な満足感あるラストのせいでしょうか。
ナタリー・ポートマンの首と後頭部が大きく映っているシーンがけっこう続くのだけど、これがなぜか全然退屈じゃなく、むしろ緊迫感を煽って目が離せなくなる。
表情は見えないのに、彼女の張りつめて切れちゃいそうな心が見えて、こっちまでドキドキ。
ダンスのシーンでは、踊り子の動きに合わせて画面が激しく動くのだけど、それも映画の半ばと最後とでは、彼女の心を映して全然違う印象。
衣装も最後はただの衣装じゃなくなってる…
気づいたら食い入るように画面を見続けている私がおりました。
「人の心」という目に見えないものを、どうしてこんな風に映像にして見せることができるんだろう、ただただすごい、と思って見てました。
- 感想投稿日 : 2022年7月23日
- 読了日 : 2016年2月2日
- 本棚登録日 : 2022年7月23日
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