零戦と戦艦大和 (文春新書 648)

  • 文藝春秋 (2008年8月20日発売)
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本棚登録 : 117
感想 : 15
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半藤さんの太平洋戦争ものや昭和史は大好物なのですが、この本は対談形式。
江畑謙介氏とか懐かしいお名前があって、当時テレビに出演されていたお姿が目に浮かぶ。
第1部は帝国海軍と米国海軍との比較論。
結局のところ人の問題に行き着くのだと思う。能力だったり人事とかも含めて。
第2部は本書のタイトル、零戦と戦艦大和の功罪について。
如何に当時としては優れた兵器を有効に活かせなかったのか、行き着くところこれまた人の問題になるのか。
有能な人よりも縁故採用だったり学閥や精神論が幅を利かせるような無能な人が出世するような環境では回りに害悪しか及ぼさないし、ましてや軍隊という組織ではそりゃ戦争に勝てませんよ。
日本は現代でも同じような状況の組織がまだまだ多いのではないかとふと思ったりもする。現場の人間は有能だけど管理部門が残念だったりとか。
本書は非常に読みやすかった。脚注も簡潔で。
似たような対談形式の書籍が他にもあるようなのでそちらも読んでみたいと思う。

読書状況:読み終わった 公開設定:公開
カテゴリ: ノンフィクション
感想投稿日 : 2023年3月20日
読了日 : 2023年3月20日
本棚登録日 : 2023年1月30日

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